ESCAPE LIBRARY超ショートカット勉強法

CHAPTER 05第5章 本番力

試験本番で100%の実力を発揮する本番力

本番力は鍛えられる

さて、早速ですが、あなたは『本番』に強いほうでしょうか。弱いほうでしょうか。

「緊張して頭が真っ白になってしまう」

「鉛筆のカリカリする音が頭から離れない」

「いつも解ける問題でケアレスミスをしてしまう」

「本番になると焦って計算ミスしてしまう」

もちろん試験だけではありません。スポーツの大会や、プレゼンなど、本番で実力以上の力を発揮できる人もいれば、本番は緊張してしまい、実力通りの力を発揮できない人もいると思います。

これまでの努力を考えれば考える程「失敗できない」と焦ってしまったり、「集中しなきゃ」と思えば思うほど、集中できなかったり、本番に実力通りの力を発揮することはやはり簡単なことではありません。

しかし、ここではっきりと断言しましょう。

本番で実力以上の力を発揮できる人と、本番で実力通りの力を発揮できない人。

両者の違いは、決して運ではありません。準備の差、いわゆる『本番力の差』です。

本番力が低ければ、いつもは過去問で合格ラインを超えているのに、不合格になってしまうこともあります。

本番力が高ければ、いつも3回に1度しか合格ラインを超えないのに、合格になることもあります。

つまり、試験前日までにどれだけ試験勉強をするかということもちろん重要ですが、試験本番に実力を発揮するということも、同じくらい重要なことなのです。

そして、今まで本番に実力を出すためにどうすればよいかを意識したことが無いという方に、まずは知っておいていただきたいことがあります。

それは、「本番で実力を発揮するために、万全の準備をしてきている人がいる」ということです。

つまり、『なんとなく』で本番に臨んではいけないということです。

今まで勉強で望んだ結果を出すことができていなかったとしたら、『本番』を意識してこなかったことも、原因の一つであると考えられます。

実は、本番力は誰でも簡単に身につけることができる

そして、この『本番力』を身につけることは難しいことではありません。誰でもすぐに身につけられる、とても簡単なことです。

早速、試験で100%の実力を発揮するための『本番力』を上げる5つのテクニックをご紹介していきます。

【本番力を身につけるテクニック】

当日の持参する参考書は1番使い込んだ1冊だけにする

試験会場には遅くとも30分前に着く

成功をイメージする

緊張してきたら、「合格圏内にいる証拠」と考える

焦ったら深呼吸。焦らなくても深呼吸

今まで、「本番に実力通りの力を発揮するためにどうすればよいのか」ということを意識したことがない方は、これらの5つのテクニックを実践するだけでも、かなりの違いを実感できると思います。

具体的には、本番で頭が真っ白になることも減り、焦ってケアレスミスをしてしまうことも減ります。

資格のための勉強であれば、やはりひとつのゴールは資格を取得することです。今までの努力を無駄にしないためにも、『本番力』を身につけ、最短で勉強で結果を出しましょう。

それでは早速1つ目のテクニックから見ていきましょう。

当日の持参する参考書は1番使い込んだ1冊だけにする

試験当日は、「あれを忘れたらどうしよう」「これを忘れたらどうしよう」と不安になりやすいものです。そのため、カバンに溢れるほどの参考書やノートを詰め込んで試験会場に来ている人を良く見かけます。

しかし、試験当日に、色々な参考書やノートを見ることは、知らなかったことが浮き彫りになりやすく、試験直前で不安がピークに達してしまうことも考えられます。

それに対して、使い込んだ参考書やノートだけを見ることは、忘れていたことを思い出せるだけでなく、安心や自信を与えてくれます。

本番で実力を発揮できるかどうかは、直前のコンディションに大きく左右されます。

直前に不安を煽ることは、逆効果です。

焦って実力を発揮できないということが無いように、試験当日は、解けない問題を解けるようにすることよりも、解ける問題を確実に解けるようにするという意識で復習しましょう。

試験会場には遅くとも30分前に着く

試験会場は、今まで行き慣れた場所ではなく、はじめて行くというケースも多いと思います。もちろん事前に下見に行くということも重要ですが、それでも試験当日に道に迷うことはありますし、電車が遅延することも考えられます。また、当日は試験場までの道が混雑していたり、入場するため行列で、待ち時間が発生することも考えられます。

いつもよりさらに余裕を持つことによって、試験会場に着くのがギリギリになってしまい、復習もできず、心臓がバクバクしたまま、試験に臨むということを回避できます。

また、試験に間に合わないかもしれないという不安や焦りは、試験が始まってからもなかなか消えないものです。

いつもどおり、平常心で試験に臨むためにも、遅くとも30分前に試験会場に着くようにしましょう。

成功をイメージする

さて、成功をイメージするとはどういうことか、少し具体例を上げてみましょう。

試験問題を順調にとき勧めていっているところや、合格して喜んでいるところをイメージします。

自分が堂々と自信に満ちた表情でプレゼンをし、周りが聞きほれている状態をイメージします。プレゼン後、上司や取引先に褒められている場面なども効果的です。

想像するだけでは意味がないと思う方もいると思います。

しかし、実際に一流の選手やビジネスマンが行っている方法でもありますし、科学的に根拠も証明されています。

イメージするだけでなぜ結果が変わってくるのか。

それは脳に原因があります。

脳は、作り笑いをするだけで「自分は今楽しい」と勝手に判断して幸せ物質であるエンドルフィンを分泌します。

アルコールだといって普通のジュースを飲んでもらうだけで本当に酔っぱらうというデータもあります。

これらの例をみてもわかるように、脳はものすごく勘違いしやすいのです。

そのため、成功している姿をものすごく具体的に想像することで、私達の脳は、現実か想像なのか区別がつかなくなります。

そして、想像することで得た自信や感触によってパフォーマンスを向上させることができるのです。

試験前、数分でできます。試験前は成功をイメージするという習慣を是非つけてください。

緊張してきたら、「合格圏内にいる証拠」と考える

試験当日、自分でも驚くほど心臓がバクバクすることがあります。

前日までは、全く緊張していなかったのにもかかわらずです。

おそらく、「絶対に失敗できない」「ここで落ちたら今までの努力が無駄になる」という意識からくる不安だと思います。

実際に、試験恐怖症やパニック障害という言葉もあるように、やはり本番では全く緊張しないということは難しいです。

そして、試験本番で実力を発揮するためには、この『緊張』とうまく向かい合わなければいけません。

以前、私は東大生の友人にこんな質問をしました。

「試験当日は緊張して心臓がバクバクいってしまう。あなたは試験で緊張したりはしないの?」

彼はいつも冷静で、焦っている姿を見たこともありませんでした。

今では試験前や試験中に緊張してきたら、必ず彼の言った言葉を思い出しています。

その結果『緊張』とうまく向き合うことができるようになっただけでなく、緊張することを楽しむこともできるようになりました。

彼の回答をご紹介します。

「試験前は必ず緊張する。それこそ心臓がバクバクいうこともある。でもそんなときはこう思うことにしている。緊張するのは「努力してきた証拠」だと。必死に勉強してこなければ、当日に緊張することもないだろう。当日に緊張するのは、努力したからだ。努力したから、失敗するのが怖いし、失敗したときのことを想像して不安にもなる。だから、緊張すればするほど、努力してきたということだし、それだけ合格が近いということだよ」

あなたも、本番で緊張したときには、これまで努力してきたことを思い出して、『緊張』とうまく向き合って見てください。

焦ったら深呼吸。焦らなくても深呼吸

試験中にわからない問題が出てきたり、分かるはずの問題の答えが思い浮かばなかったり、そんなときには誰でも焦ってしまうことがあるでしょう。

それまで順調に進んでいても、たった1問、わからない問題があっただけで、本番は焦ってしまうことがあるでしょう。

そうなったときの対策を事前に考えておくかそうでないかで、試験の結果は大きく異なってきます。

そして、焦ったときのおすすめの行動は、『深呼吸』です。

鼻から息を吸い、口からゆっくりと長く息を吐きます。

深呼吸をすることによって、大きく2つの効果を得ることができます。

まずは、自律神経を整える効果について見ていきましょう。

まず、自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つからなります。

さらに、適度にリラックスしている、いわゆる最高のパフォーマンスを発揮できる状態は、交感神経と副交感神経のバランスが取れている状態のことを言います。

そして、深呼吸には、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果があります。

つまり、深呼吸をすることによって、焦る気持ちを抑えることができ、さらに適度なリラックス状態に近づけることができるのです。

次に、集中力を上げる効果について見ていきます。

深呼吸をすることによって、2つの理由から集中力を上げることができます。

それが、「α波」と「血流量」の2つです。

深呼吸をすることによって脳波がα波という状態になります。このα波の状態では、ストレスが軽減されると同時に集中力を高める効果もあるのです。

次に、深呼吸をすることによって、血液循環を活性化することができます。そして、脳への血流量が増え、酸素も同時に供給されるようになるのです。

酸欠の状態だと頭がぼーっとしてしまい、働かなくなるということは周知の事実だと思いますが、深呼吸をするだけで、頭をクリアな状態にすることができるのです。

焦ったときは、まず落ち着くために深呼吸。焦っている状態では、どんな人でも100%の実力を発揮することはできません。

さらに焦っていないときも、少しボーッとしてきたときや、リラックスしたいとき、ここ一番で集中したいときには深呼吸がおすすめです。

試験に集中しているときには、呼吸が浅くなってしまい、普段よりも脳の十分な酸素が運ばれない可能性が高まります。

試験で実力を100%発揮するためには、だれでも簡単にできる『深呼吸』の力をフル活用しましょう。

試験に合格してからが本番

さて、ここまでに、試験本番に100%の実力をだすための5つのテクニックをご紹介しました。

当日の持参する参考書は1番使い込んだ1冊だけにする

試験会場には遅くとも30分前に着く

成功をイメージする

緊張してきたら、「合格圏内にいる証拠」と考える

焦ったら深呼吸。焦らなくても深呼吸

当然、試験本番に実力を発揮するため、100%準備をしている方もいらっしゃると思いますが、多くの方は特別『本番力』ということを意識すらしていないでしょう。

確かに、本章で紹介した、試験で100の実力を発揮する方法は、知識量が増えるわけでも、頭が良くなるわけでもありません。つまり、実力が向上するわけではありません。試験本番で、点数を何点かアップさせる可能性のあるものです。

ただ、試験でもプレゼンの場でもそうですが、結局、評価されるのはその人自身の実力そのものではなく、点数などの目に見える『結果』です。

社会人であれば、そのことを痛感している方も多くおられるでしょう。

社会では、影でどんなに努力しても、結果を出さなければ評価されないのと同様に、試験でも、試験までにどんなに勉強しても、点数を取らなければ、不合格になってしまうのです。

では、簡単に評価されるにはどうすればいいか。

それは、ここ一番というときに実力を100%破棄して、『結果』を出すことだと思いいます。

「実力を上げるのが先だ」という意見も当然正しいと思います。時間があれば、それが一番いい方法でしょう

時間をかけて、試験で100点とる実力を身につけることと、時間をかけずに、試験で合格ラインギリギリの点数を取ることは、結果は何も変わらないのです。

むしろ、時間をかけなかった分他の勉強に時間を回せるわけですから、後者の方が忙しい社会人には適した方法と言えるでしょう。

試験で100%の実力を発揮するテクニックというのは、練習では合格ラインに届かなくても、本番で合格ラインをほんの少しでも超えればいいという、少しズルい思考に基づいたテクニックですが、100点をとる実力のある人が、本番でも100点を取るために必要なテクニックでもありますし、なにより『結果』を重視する上では必須のテクニックです。

当然、試験に合格することがゴールでは無いと思います。資格を取り、その結果何をしたいか、どう変わりたいか、恐らくまだまだやらなければいけないことが山ほどあるでしょう。

ただ、試験に合格するというのは、努力した結果が評価されるということであり、あなたの一つの『成功体験』となることは間違いないでしょう。

そして、『成功体験』を生み出す上で、最も簡単な努力の方法は「勉強」だと思います。

勉強に苦手意識を持っている人も多いですが、それは、今まで、正しい勉強法を教えてくれる人に出会わなかった結果です。

「勉強は、才能ではなくテクニックです」

そして、試験で実力を発揮することもまた、テクニックです。

「知っている」だけでは、「知らない」のとあまり変わりません。

是非、一つでもいいので実践してみてください。